補助金・助成金・その他給付金に関して、当サイトでは以前より頻繁に取り上げていますが、助成金・補助金というのは、意外といろいろなわかりにくいところ、誤解があります。
今回は、Q&A形式で、助成金に関してよくある疑問や誤解について書いていきます。
助成金に関してよくある疑問・誤解のQ&A
では、助成金に関してよくある疑問や誤解を、Q&A形式でまとめていきましょう。
なお、今回の記事に関しては、あえて非常に簡単な部分のみについて触れていきます。
Q.そもそも助成金ってなに?

企業等向けに、「こんなこと・新規事業がやりたいけど、お金がかかるな・・・」という時に、国・地方自治体・その他団体が、一定割合から全額を補助してくれる制度ですよ。
Q 助成金って、申請が通ればもらえるの?

原則後払い、そして、実際にかかった経費に対して後から振り込まれる形が大半です。つまり、「助成金で給付される以上の分は先払いできる余裕がないといけない」と考える必要があります。
Q うちは法人じゃなくて、個人事業主だから、助成金は一切対象外なの?

額の大きい助成金は、おおむね法人が対象ですね。
けれども、個人事業主でもOKな助成金も複数ありますから、公募要領・募集要項などを読んでみて下さい。
Q その、「公募要領」とか「募集要項」ってなに?

補助金というのは、元は国や地方自治体のお金、つまりまわりまわって私たちの税金から出ているものですよね。
助成金は、「何か新しい試みを行う」という前提があるから、何でも出してくれるわけではないんですよ。
そこで、補助を受けるためには、細かい決まりがいっぱいあるんです。
条件・対象者・金額・申請する必要がある内容・申請した後の報告・・・、その他いっぱい。
その取り決めをいろいろと書いてある書類が「公募要領・募集要項」ですね。
Q 申請後の報告・・・、そういうものまで必要なんですか?

もちろん補助金の種類にもよりますけども、基本的には報告が必要と考えておく必要がありますね。
直後に報告するだけですむものもありますし、複数回報告したり、申請してから数年間、毎年事業報告などを行う必要がある補助金も多いです。
Q 補助金、結構手間なんですね・・・。

お気持ちはわかります。
でも、公からお金が出ていて、目的があって補助をしているものなので、きちんと「このお金を使ってこうなっています、こうなりました」という報告は必要なんですよね。
また、報告をするためには、事業の改善や財務体質の改善など、「自社の何かをよくする」ということが前提の補助金もありますので、そういう補助金を活用するということは、自社のビジネス体制を改善するきっかけにもなるんですよ。
人間、ダイエットや節約などと同じで、目標や強制力がないとなかなか手をつけないものですからね・・・。
まだまだ補助金に関する「?」というのは多くあるかと思いますが、今回は本当に初歩的なものにとどめ、今後反響があれば随時追加していきます。
なお、助成金全般疑問については、東京都振興公社のページで詳しく言及しております。
また、補助金・助成金・給付金を活用するという観点では、下記の書籍が参考になりますので、ぜひご一読を。
法人・個人事業主向け
個人向け
どちらも、補助金・助成金・給付金のことが詳しく書いてあり、より詳しく知りたい人にとっておすすめです。
そして、補助金・助成金を活用する段階では、専門家への相談や、総務・経理等部門の補助金・助成金に対する理解、その他関係部門の協力が重要になります。
書類作成や各種整備は確かに大変ですが、ある意味、企業にとって事業を改善したり、売上を向上するための「ペースメーカー」的側面があります。
そのため、補助金を受けるときもですが、補助金を受けた後の報告も重要ということを念頭に置いておきましょう。