法人経営者でも、個人事業主でも、会社員でも「仕事等、やるべきことに集中する」というのは、多くの人にとっての課題だと思います。
特に、多くの会社でテレワークが導入され、仕事と生活の場が一緒になり、なかなか切り替えが難しいと感じる人もおられるのではないでしょうか。
仕事・やるべきことに集中する上で、何かよいヒントはないかと思い見つけたのが、整理収納アドバイザーの米田まりなさんが執筆された、「集中できないのは、部屋のせい。」という書籍。
中身を見て、できる部分を自分で試し、「確かに実感があった」というポイントについて紹介します。
もちろん、書籍の内容全体を見ていただくのが本位ですので、書籍導入部以外の重要な部分は、トピックのみを箇条書きにし、詳細は本書に譲った表現になっている部分もありますので、ご理解下さい。
机上の物を極限まで減らすと、集中できる
書籍の要点の一つとして、
- 異質なものを極限まで取り除くのが、集中力を高める一番のコツ
というポイントがあります。
実際にやってみた結果がこれ(Beforeはいろいろな資料があるため、掲載を控えます・・)
ケーブルがぐちゃぐちゃとか、垢抜けないという点はご了承下さい。
ただ、取り組む仕事と関係のないものは、デスク上、そして視界から一旦別の所に置くことによって、「私自身の実感として」やるべきことに集中しやすくなる、というのはわかります。
やはり、些細なものが置いてある、ペラ紙一枚が貼ってある、カレンダーが置いてあるなどのほんのささいなことでも、じわりじわりと集中力がそがれていきます。(もちろん、散らかっていようが仕事しか見えないという「ゾーン」の状態に入ることもありますが・・・)
「なぜささいなものがあるだけで集中がそがれるのか」という点に関しては、本書に根拠が書かれていますが、ともかく「今の仕事に関係ない物を目の前に置かない」、これだけでも集中力を保ちやすくなります。
対策として本書で書かれている方法を試し、まず机の上から仕事に必要ないものを一掃し、視界の外に当たる部分においてほしいのですが、机の上に不要な物がない、これだけでも相当変わると実感される方が多いと思います。
また、よく傍らに置きがちなスマホも、集中を妨げる要因と個人的には感じます。
スマホを利用しないときは、おやすみモードにするか、緊急の連絡などに対応する必要がある場合は、振動などで知らせてくれるApple Watchを導入するなど、物理的に目の前にスマホがないだけでも、物事への集中力が高まります。
もちろん、会社のオフィスや、仕事環境などによっては、「物を全部片付けるのは無理」というケースもあるかもしれません。
その中でも、できる限り不要な物は視界の外に置くということを心がけるだけでも変わってくると思います。
机の上の整理基準・机から一掃した物はどうする?
本書では、「週に1度以上使う物以外はデスク周りに置かない」ということを推奨しています。
ここで、週一以下のものを整理するために、「カラーボックスを使ってみましょう」という話がありますが、この具体的な話は本書を読んでみてください。
また、頻繁に使う物は半径1メートル以内に置く(ペン立て・メモ・頻繁に参照する資料)ことなども含め、「なぜこうすると良いのか」という点が、各種研究データも含めて解説されていますので、ぜひ根拠の理解も含め、書籍に目を通していただきたいと思います。
他にも、
- 整理と収納を短時間でこまめに、そのコツ
- 整理にかける時間とその根拠
- 人間の判断力の上限のエピソード
- どんな部屋でも片付く鉄板フロー
- カフェやコワーキングスペースなど外ではなく、自宅を一番集中できる空間にする方法
- 精神論ではなく、ビジネス同様、マニュアル通りに片付けを淡々と進める
- いきなり捨てるのではなく、一時保存する、そのコツ
- 毎日・毎週など使う物の収納法
- 机以外の部屋の整理法
- 使わないけど捨てられない物への対処法
- オフィス・在宅勤務の理想的なパターン
- 部屋に対する理想や夢は捨てましょう
- 一畳書斎の作り方
- 燃え尽き症候群の防止法(フットレスト・電動昇降デスクを使う、その根拠は本書で)
など、片付け・整理における様々なノウハウが、論文や資料等の根拠を持って説明されているので、感情ではなく論理的に「根拠はなぜ?」と考える人でも、さほど抵抗なく受け入れられると思います。
ちなみに、著者の米田さんの「集中ができる布陣」も掲載されていますが、キーボード(HHHBかリアルフォースか)や、マウス(ロジクールかエレコムか)、ディスプレイの大きさ・OS(Windows・Mac)の違いはあれど、大体当方も似たような環境です。
唯一共通していた、マウスパッドのAirpad Proに関しては、本当に滑りのよさが違いますので、おすすめです。
この書籍は、片付け本の中でも、実際に納得ができ、効果があるな、と感じた書籍です。
ぜひ、テレワークなどで集中できる空間作りをしたい、という方は、購入し、目を通してみてはいかがでしょうか。