万一があっても住宅ローンがチャラにならない?加入者が万一の時に活用できる団信・団体信用生命保険について、注意点を含め改めてまとめてみた

住宅ローン・その他ローンを組むときに、大体お勧めされる、「団体信用生命保険」、通称「団信」。

 

今回は、その団体信用生命保険のメリットと注意点、特に「保険が適用されず、住宅ローンが残る場合」についてまとめてみました。

 

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団体信用生命保険のおさらい

団体信用生命保険のポイントをまとめます。

  • 加入者が死亡、高度障害(就労が不可能で回復の見込みが極めて薄い)など特定の状態になると、借入分がゼロになる
  • ローンの支払い方法にもよるが毎年更新
  • 加入時に、告知書による申告が必要
  • 基本的には毎年の支払いで、支払いを忘れると失効する=契約が無効になるので要注意

 

住宅ローンや日本政策金融公庫・金融機関のローンなどで、支払期間が長いものだと、だいたい「団体信用生命保険にも加入しませんか?」とおすすめされます。

 

これは、万一のことを考えてぜひ加入することをお勧めします。

 

ただし、一定の問題があると、団体信用生命保険が適用されない、つまり住宅ローンがそのまま残る可能性もあるので、注意が必要です。

 

契約時にいろいろ説明されるでしょうが、ローン契約など様々な契約がある中で、団体信用生命保険のことを全部把握したり、覚えておくことは、なかなか厳しいでしょう。

 

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加入者に万一のことがあっても、住宅ローンが残ってしまうパターンについて

加入者に万一が発生した際、「つまり死亡や仕事ができなくなる後遺障害が残った時」に住宅ローン残高が0になるわけですが、一部の状況では0にならない、免責されず住宅ローンが残るケースもあります。

 

  • 告知書に、事実と異なる記載があった場合

 

補償額により、自己申告と、医師による診断書が必要なパターンがあります。(住宅支援機構のフラット35は医師の診断書を提出)

 

加入書には、

「現在の健康状態をありのまま記入して下さい。(中略)告知の内容と事実が異なっていた場合には、保険金が支払われず債務弁済できないことがあります」

と書かれています。

 

そのため、「これくらいはいいだろう」とか、「担当者から、ざっとでいいですよ」など言われて、事実と異なることを書いてしまうと、万一の時に遺族が補償を受けられなくなります。

 

万一の際には、「告知書に書かれていたことが事実であったか」が調査される可能性はあり、もしそこで、事実と告知書の内容が異なっていれば、保険は下りません。

 

注意書きでも書いてありますが、

  • 風邪や高血圧の治療等、診察・検査・指示・指導等、そして投薬などを受けているにも関わらず、記入していなかった(大したことではないと思い書かなかった)
  • 治療中の病気について書かなかった
  • 申込書兼告知書の記入日欄に、告知事項の実際の記入日以外の日を記入、記入日の健康状態が事実と相違

こういう場合は、事実の不告知で保険が出ません。

 

 

  • 年1回の保険料を払い忘れ失効した場合(一回脱退すると再加入できない)

 

これは、地味ですが重要な部分です。

団体信用生命保険は、年に1回保険料の支払いが口座引きやクレジットカードなどでありますが、これが引き落としできず一定期間が経つと、自動的に脱退、万一の際に補償されません。

 

通常は、ローン返済の口座と同じ口座にしているケースが多いと想定されるので、大丈夫とは思いますが、「一回脱退すると二度と加入できない」ということは注意した方がよいでしょう。

 

  • 保障の終了事由に該当した場合

団体信用生命保険の契約書や案内には、「こういうときには保障がなくなりますよ」ということを書いています。

 

返済完了など、問題ないパターンを除くと、

  • 所定年齢(満75歳~80歳)の誕生日の月末
  • 反社会的勢力の関与、詐欺・不法行為等
  • 故意、つまりわざと所定の高度障害になった場合
  • 戦争やその他の変乱により、死亡・または所定の高度障害になった場合
  • 保障開始後1年以内に自殺した場合(ここは、契約時の約款により異なることもありますので、チェックして下さい
  • 補償開始日前の傷害または疾病で所定の高度障害になった場合

などが挙げられます。

 

  • 遺族が、団体信用生命保険の請求を行わなかった場合

そんなことあるか?とおもいがちですが、意外と夫婦でも無い限り、家族のローン返済・保険の内容に関しては把握していない物です。

 

本人死亡後にはバタバタするため、請求忘れには注意です。

 

  • 債務が1億円を超えている(一般的な団体信用生命保険)

一般的な団体信用生命保険の債務保証範囲の上限は1億円です。

この金額を超えることはレアケースと思いますが、1億円を超える場合は、超えた部分は保障の対象外です。

 

  • 借り入れている側が返せなくなり、銀行が期限の利益喪失手続をした場合

 

現在のコロナ渦で一番怖いパターンがこれです。

期限の利益喪失手続というのは、平たく言うと「借りているあなたが返すの遅れたから全部返してね」という意味合いです。

 

「無理なら保証会社に代わりに返してもらって、そこから取り立ててもらうから」という形で、債権者が変わり、同時に団体信用生命保険の保障も消滅します。

 

そのタイミングで、借りている人が病死・自殺などした場合、ローンだけが残るという格好に・・

 

他にも注意点をつつくと、こういう契約のトラップは至る所にありますが、「ともかく落ち着いて契約書を読む、書類はずっと保管する、不明な点は確認し、誰にいつ、何を聞いたかを確認しておく」

など、注意するようにしましょう。

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