「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」は、「刺さる」書籍だ

先日日経新聞の広告をきっかけに書店で手に取り、即買いしたのが、致知出版社の1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書という書籍。

 

365名の方の談話が、1日1話形式で紹介されているのですが、顔ぶれが極めて豪華。

稲盛和夫氏、佐藤可士和氏、堺屋太一氏、柳井正氏、平山郁夫氏、髙田明氏、山中伸弥氏、北方謙三氏などの著名人から、島田洋七氏、松岡修造氏、コロッケ氏、ガッツ石松氏、経済人、様々な業界のプロフェッショナルのインタビューまで、極めて多くのジャンルに富んでいます。

 

雑誌「致知」の対談やインタビューがベースで、”有名・無名を問わず一隅を照らす人々に照準を当てる”という方針で、本当に様々なジャンルの方の話が一冊に凝縮されています。

 

経営のあり方、無名時代のエピソード、不遇の時代の過ごし方、仕事との向き合い方など、様々な角度から、「仕事・人生のあり方」を強く考えさせられるエピソードが、これでもかと詰め込まれています。

 

雑誌「致知」などに掲載されたインタビュー・対談の中から、特に印象に残るであろう話を、一冊に徹底的に詰め込んでいる、ある種「経営者・プロの金言の集大成」とも言える一冊です。

 

365名、365のテーマがあるため、全てを網羅することは難しく、また当然のことながら本書を購入しお読みいただきたい所ですが、本書はぜひ紙の書籍で購入する事をお勧めします。

 

内容全般として、仕事論・生き方など、一つ一つのテーマが1ページにもかかわらず濃厚なものになっています。

全体を通して読むより、傍らに置いて、その日のテーマを読む、特に感銘を受けた内容は付せんをつけておき、手帳に書くなり時折読み返すという読み方が適している内容と言えましょう。

 

書籍全体として、経営者、自営業者、管理職に向けたテーマが多いですが、もちろん若手職員やフリーランスにとっても、得る部分が非常に多い内容です。

時にはコンプライアンスなど、時代背景を考えながら読み、理解をする事が望ましい内容もあります。ただ、やはり功をを成した方は、努力(かそれを努力と思わないくらいの没頭)・運を良くする生き方・時代の波に乗る生き方など、相当な「何か」があったことを感じさせる内容です。

 

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「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」のお勧め談話

この方の談話に、こういう内容が書いてあったとまとめることは、発言の部分的な切り取りや、談話の発話者の意図と異なるものになってしまう恐れがあるため、具体的な内容にまでは言及しません。

 

経営者(自営業者)・管理職・人生に悩んでいる人・働く人という4つの分類で、得るところがあるだろうという談話をピックアップします。365のエピソードを全て取り上げる訳にはいきませんが、これから述べるエピソード以外にも、得るところが数多存在する書籍ですので、ぜひ書店で購入し、傍らに置くことをおすすめします。

 

書籍の内容が大変濃密なため、都度更新していきます。

 

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経営者向けの談話

  • 1月6日 人を育てる十の心得 加賀屋の流儀 小田真弓氏

人、特に若手を育てる上で経営者に大切な事項と、現場を見ることの大切さが説かれています。

  • 1月14日 経営者の人間学とは、修羅場を経験すること 鬼塚喜八郎氏

「経営学は人間学である」こと、修羅場をくぐり抜けることの大切さが説かれています。

  • 5月17日 どういう会社が奇跡を起こすのか 竹田和平氏

社長は孤独であるということを踏まえ、どういう会社が奇跡を起こすのか、お金との向き合い方が説かれています。

  • 9月25日 運を強くするには人の道を守る 樋口武男氏(ダイワハウス工業会長兼CEO)

全てのアパート事業者が門前払いされた、地元で「変人」と呼ばれる大地主・名士に気に入られた樋口氏が名士から受けた驚愕の提案、そして樋口氏の取った対応、本人亡き後までの付き合い、そして名士の「運のいい人と付き合え」から始まる教えとは?

 

  • 9月28日 ピンチはチャンスだ、ありがとう 加地敬通氏(ハローデイ社長)

全体の経常利益の3分の1を叩き出す店舗が火事になった時、社長が考えたこととその対応、そして店舗の店長が「(社長から)半殺しにあっても仕方がない」という覚悟で火事直後に社長に会ったときの社長の対応、そして後日談とは・・・

 

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管理職向けの談話

  • 9月11日 気を満ち溢れさせる四条件 唐池恒二氏 (九州旅客鉄道会長)

8億円の赤字を抱えていた外食事業を3年で黒字に導いた氏が、繁盛する店舗と、繁盛しない店舗を分ける一番の要素は、その店に気が満ちあふれているかどうかという点であると解説。気に溢れた店にするための四要素を解説。また、気の要素は飲食だけでなく業種を問わず通用するということも。

 

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悩んでいる人向けの談話

  • 1月5日 幸田露伴が発見した成功者の法則 渡部昇一氏

成功と対の関係にある、失敗との向き合い方・どのように失敗と向き合うことが大切かが書かれています。

  • 9月3日 偉い人間にならなくていい、立派な人間になれ ガッツ石松(元WBC世界ライト級チャンピオン)

「OK牧場」など独特な言葉を使い、お茶の間にユニークな姿を見せたガッツ石松氏ですが、昔は何もない状況から以下に這い上がるかを模索し、そして一度東京の会社に就職するも、あるきっかけで田舎にひっそり戻り、ふるさとでひっそり過ごす中で、再度状況を決意、そこに母が投げかけた「偉い人間にならなくていい、立派な人間になれ」という言葉と、母がガッツ石松氏に手渡したものとは・・・

 

  • 8月31日 人が嫌がることを三百やる 奥田政行氏 「アル・ケッチャーノ」オーナーシェフ

氏が21歳の時、父親が悪徳コンサルに騙され1億3千万円の借金を背負うという状況で、東京に行きたいと上京し、高級レストランに入るも、シェフが仕事に対してストイックな姿勢のため、少しのミスでもボコボコに殴られ、毎日二十発以上はみんな殴られるという職場で、氏がシェフについていこうと決心したエピソードと、その後に語られた「人が嫌がることを300やること」は何に繋がるのか?

 

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働く人向けの談話

  • 1月1日 知恵の蔵をひらく 稲盛和夫氏

「創造」の瞬間がいつもたらされるのかという話と、日頃の仕事への重要性を再確認させてくれる談話です。

  • 1月3日 人にも人生にも締め切りがある 道場六三郎氏

あらゆる仕事・そして人生における心構えが説かれています。

  • 1月11日 ソニー創業者・伊深大のリーダーシップ論

トイレ掃除のパートの女性の行動によるエピソードを踏まえ、リーダーシップは、ポジションに関係なく大切なものであることを教えてくれます。

  • 5月18日 知恵を富みに換えるのが仕事 林野宏氏

「あのアイデア、俺も考えていたんだよ」が全くの無意味であることを示すとともに、能力とは、そして業界標準の破壊・資本主義の本質が説かれています。

  • 8月29日 一所懸命やらなかったことを失敗という 髙田明 ジャパネットたかた創業者

氏が東京から長崎に帰り、小さなカメラ店を寝る間も惜しんで働き拡大、ローカルのラジオ局から大規模局、そしてテレビに進出するまでのエピソードと、通常のチラシの数倍を売り上げることになった、今でも多くの通販事業者が使うキーワードとは?そして、「一所懸命やらなかったことを失敗と思っている」の後に続く大切なこととは?

 

教育・子育て・人生に関する談話

  • 1月8日 独創性を発揮するための三条件 糸川英夫の教え 的川泰信氏

独創力ある子どもに育てたいと思ったら、なぜ「子どもに何でも好きにやらせてはだめなのか」を踏まえ、独創力を発揮するための3つの条件が述べられています。

  • 1月13日 「おかげさま」と「身から出たサビ」 山中伸弥氏

いいこと・悪いことへの考え方、うまく行っているからこそ大切な考え方が述べられています。

  • 5月12日 夢が人生をつくる 川端克宣氏 (アース製薬社長)

アース製薬の社長にまで上り詰めた川端氏が、タイトルの「夢が人生をつくる」という言葉の影響、そして生き方・行動があってこそ、人生の意義が生まれることを説かれています。

  • 伸びる人と伸びない人の差 山田真知子氏 (フィギュアスケートコーチ)

はっきり言って、頭が悪いのはダメですね。

から始まる、「本当の意味で頭がいい子は?」、そしてメダルに手が届く世界の厳しさとは?コーチが演技のミスでは怒らないけれども、これはきちんと注意するということは?

 

  • 8月23日 小林秀雄から教わった歴史を知る意味 占部賢志氏 福岡県立太宰府高等学校教諭

占部氏が小林秀雄氏の講演会で尋ねた、「歴史を知ることは自分を知ることだ」の深い意味は?歴史教育は「生き方の鏡」である理由は?

  • 8月14日 一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数 藤原正彦氏 数学者

数学者が、算数よりもまず国語と説く理由は?現代のIT・英語教育に対する、賛否両論ある直言とは?江戸時代の寺子屋が「読み・書き・算盤」と順序立てていた深い意味は?

  • 8月5日 鏡の中で毎日言い続けている言葉 松岡修造氏 スポーツキャスター

100%ポジティブにしか見えない印象の松岡修造氏は、実は昔はネガティブ人間だった!松岡修造氏をあの「熱くなれよ!」に変えた「絶対積極」の思想とは?

 

  • 8月3日 滝川広志氏(ものまねタレント・俳優 コロッケ氏)

以前からものまね四天王として活躍したコロッケ氏が、中学生の時に直面した辛い事態と、考えの切り替えとは?そして、

あせるな

おこるな

いばるな

くさるな

まけるな

と、母の字で書かれた、「あおいくま」の言葉、

「広志君、この言葉だけは覚えておきなさい、これを覚えておけば大丈夫だから」

という母の教えと、コロッケ氏の子ども時代の母への気遣いと、「この状況ならばどうするか」を考えたコロッケ氏の考えとは?

 

今後も印象に残るエピソードを追加していきますが、具体的な内容はぜひ本書をお読みください。

 

参考:致知出版社 1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書

 

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