挑戦を煽られて人生を棒に振るのではなく、今の仕事に淡々と取り組むことが大切

twitterを見て、「あ、その通りだな」と思うコメントがありました。

 

とくさん(@nori76)のコメントで、

 


これって、確かに、「あ、そのとおりだな」と思うわけです。

 

特に若いときは、(そうでなくてもですが)、よほどの実績がない限り、自分は何者でもないという自覚や負いがある。

 

そこで何者かになろうともがく際に出てくるのが、

「○○に熱狂せよ」

「○○すればうまくいく」

「○○に全身全霊を捧げよ」

というメッセージ。

 

人によっては、これがいい方向へ転がる人もいるかもしれません。

 

ただ、上記のような発言は、概して発言者のポジショントークであることが少なくありません。

サロンに入らせ、やりがい搾取(ただ、搾取ではないケースもある可能性が存在することも否定できない)、自己啓発セミナーな自己啓発書、高額セミナーの誘い文句、ブラック企業の労働力搾取など・・。

 

そして、モチベーション・やる気などを外部要因で無理矢理引き上げようとすると、メンタル面で反動が来る恐れがあります。

もっと怖いのは、時間・お金・労働力などを搾取され、後に何も残らないことです。

 

トリガーとして考え得るのは、

  • 自分が搾取の対象であったことに気づいた
  • テンションを上げすぎて、反動で気持ちの糸がプツンと切れた
  • 多額の出費をして、結局自分に何ものこらなかったり、マイナスだけが残った
  • テンションを上げすぎて、様々な意味で「無茶」をしてしまった
  • 無理を乗り越えることこそ価値があると思い込んでしまい、大事故をやらかす

こうなると、まさにとくさんがおっしゃる、「手ひどい失敗」「メンタルを崩す」の大きな引き金になりかねません。

 

はっきり言えば悪い(無自覚も含め)大人に、使い捨てられるわけです。

 

少し前に、登山家の栗城史多さんという方が、エベレストで下山中に命を落としたという記事がありました。

登山家・栗城史多さんを「無謀な死」に追い込んだ、取り巻きの罪

この人自身、周囲に「結果として無謀な挑戦を煽られ」、「命を落とし」、「その後も悲しい事故ではなく、挑戦の結果の殉死であったかのように美談にされてしまう」という、最悪の結末を迎えました。

 

当然、周囲の大人は、責任を取ってはくれませんし、応援していたように見えるので、「いや、彼は命をかけて頑張ったよ、挑戦者の鏡だ」ぐらいに言うでしょう。

 

ただ、親は我が子の手の指の一部が凍傷になり失われるばかりか、最後は命を落としてしまったわけです。

 

彼の著書のタイトルが「NO LIMIT 自分を超える方法」。

限界を設けず自分を超えようとした結果、確かに外部からの批判はあれど、エベレスト登頂の成果は出した。しかし、下山中に命を落としてしまった。

 

彼などは、まさに「何者かになろうとして、実際に成し遂げた、しかしその先に悲劇が待っていた」という、無謀な挑戦煽りの被害者と言えます。

 

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外部の煽りにそのまま乗ってしまうことの恐ろしさ

ネットには今でも、熱狂・挑戦などを煽る言説が多くあります。

 

しかし、この煽りで一番得をするのは、「挑戦するぞ!熱狂せよ!!俺について行け!」と言った人です。加えて狡猾なのは、挑戦や熱狂を打ち出し、自己啓発書を書いたりセミナーを開催して、「やらない失敗よりやる失敗」と煽り、実際に失敗しても「それは成長痛だ」など、事実から目を背けさせ、新しい手法を売り込み、若者から搾取するセミナー屋・自己啓発書作者・情報商材屋などです。

 

前者については、この人たちはこの人たちで、トップに立って物事を動かすという決断をしているわけですから、その点は、「チャレンジャー」という意味で一概に批判できる物ではありません。

 

しかし、

「熱狂・没頭・アップデート・挑戦・即断即決」など、いかにも今を変えそうな言葉での呼びかけに対し、「これは本当に自分のやりたいことか?」「これで得するのは相手だけではないか?」など、自分の内面からの素直な疑問も投げかけてみた方がよいでしょう。

 

 

特に、20代、30代前半の若いうちの経験は貴重で、時間は取り戻せません。

 

自己投資や挑戦と思って行っていた行為が、実は自分が使い捨ての駒の一つとして使われていて、外に通用するスキルや実績は付かず終わった、というのは、悲劇以外の何者でもありません。

 

だからこそ、周囲から呈示される「何者かになろう」というメッセージについては、よく吟味して向き合っていくことが必要と言えます。

 

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ブーストしないと取り組めないことは、エナジードリンクと一緒で後で反動が来る

人間には、日常の仕事のように淡々と取り組めることと、気合いを入れないと取り組めないことが存在すると思います。

 

日常の仕事のように、ルーチンで取り組んでいる物に関しては、実は外部から見たらすごい、となるケースもあるのに、人は意外とルーチンを軽視してしまいます。

 

一方、新規事業立ち上げや起業、新しいことなど、自身のテンション・気合いを高めないと取り組めないことも存在します。

 

ただ、エナジードリンクや栄養ドリンクを飲む習慣がある人ならわかるかと思いますが、

「一時的に無理矢理高揚させた物は、どこかで急激に下がる」

ものなのですよね。

 

数ヶ月や1・2年と期間を区切って、一気に気合いを集中してやる、こういうことはできる人はいるかと思いますが、高揚した状態をずっと持ち続けることは難しく、時には途中で糸が切れ、「何のためにやっていたんだっけ?」となる。

 

こうなると、今まで進んでいたものが、全てストップしてしまう恐れがあります。

 

いずれにしても、無理矢理上げたものは、どこかで下がる、それくらいに思っていておいた方がよいと思います。

 

そして、サラリーマンも経営者も、自営業者も、黙々と実績と信頼を積み重ねるために、日々の仕事に淡々と、かつ程よい達成の喜びを持って取り組んでいくのが良いかと思います。

 

 

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