2022年4月6日に、freeeとGMOあおぞら銀行が、法人登記完了後最短即日で、銀行口座を作成できるサービスをリリースしました。
この機能は「設立前口座申込機能」という名称です。
会社設立後、法人登記を行おうとすると、これまでは審査に1~3週間かかり、口座が開設できないケースなどもありました。
これまで、法人口座の開設申込は、法人登記完了後に行うという仕組みでした。
すると、会社を設立する側からすると、法人の登記が完了しても、その後の法人口座開設にも時間を要してしまいます。
創業融資の審査結果に遅れが生じたり、取引先の入金を受け入れる口座を作ることができないという課題も発生します。
また、時間の問題だけでなく、書類提出、面談の負担などという問題もありました。
多くの金融機関では、法人口座開設時に登記簿謄本の提出や、担当者との対面による面談での確認を必須としています。
ただでさえやることが山積の創業期において、書類提出や面談の手間は負担になりますし、何より時間がかかって「総合的判断」で開設できないとなると、会社設立完了後に大幅な時間のロスになってしまいます。
この点を、freeeとGMOあおぞら銀行の「設立前口座申込機能」が、課題を解決してくれます。
法人口座を当日開設できる仕組み
法人口座を当日で開設できるプロセスについて、箇条書きで整理します。
- freee会社設立の利用・GMOあおぞら銀行の法人口座利用が前提
- freee会社設立で、法人登記手続き中に口座開設の仮申込・審査依頼を行う
- 法人登記に使う情報が、銀行口座開設にも利用され、登記手続き中にバックグラウンドで口座開設の準備も進めていく
- すると、法人登記完了当日に、GMOあおぞら銀行の法人口座も開設される
このような形で、様々な無駄を省くことで、迅速な手続きが可能になります。
今後、この法人設立の「設立前口座申込機能」が、設立登記完了後から口座開設のタイムラグをなくすものとして、注目されていくかと思われます。