ニーズがあっても、対価を支払うことができない人たちがいるという課題

先日、外へ生活用品の買い出しに行き、途中で車を駐車場に駐めて休憩していると、面識のない高齢の方から声をかけられました。

 

聞くと、「福祉バスが一日に何回か来るが、それまでまだ40分以上かかり、自身は複雑骨折をしている関係で、歩くのもしんどいです。乗せて貰えませんか」と。見た感じとしては、年齢も80代くらいと思われる方でした。

 

後で調べましたが、一日に通るバスは数回で、確かにこれは待つのはしんどいな、と。

 

このご時世ですので、最初は警戒しましたが、事情を聞き、そこまで遠い場所ではないけれど、家の近くまでお送りすることにしました。(当然無償で)

 

ちょうど日が強く、温度も高い正午過ぎの時間でしたので、軒先があるとはいえ、さすがにここで福祉バスを待つのは辛いと。一方、タクシーを使えば、という考えもよぎったのですが、後で事情をうっすらと察しました。

 

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年金頼みの一人暮らしのお年寄りが生きていくには、あまりにもきつい世界

車で家までお送りする中で、何度も「ありがとうございます」と言われ、「私、複雑骨折をしていてなかなか歩けないので」と。

 

車の後部座席に乗ってもらうのも、当方の車の車高が高めのため、乗り降りがしんどいようで、かなり苦労しておられました。

 

いろいろと話を聞きながら、ご自宅までお送りしましたが、その先は、よく通りかかる時に目にする、非常に質素なアパート。

 

タクシー代を惜しんでバスを利用されるなど、非常に慎ましい生活を送られているのだろうな、と想像すると共に、福祉タクシーなどの制度もありますが、福祉タクシーが適用されるほどの障がいではない、という「日常生活に難儀している点はあるが、福祉の対象としては適用外」という状況の方も相当おられるだろうな、という所に、いろいろ思うところがありました。

 

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社会的・経済的に辛い立場にある人の支援は、厳しいという現実

お送りした方がどのような経緯を経て、今に至るのかはわかりませんが、いろいろな意味で「課題を持つ方」ということは、数分のお話で強く伝わりました。

 

しかし、こういう人を支援するビジネスというのはなかなか経済的に成立しませんし、一歩間違うと、生活保護費をせしめて、困窮者を老朽化した劣悪な環境のアパートに住まわせる「生活保護ビジネス」、その他悪質なグレービジネスの餌食になってしまう。

 

とはいえ、市町村の生活保護制度や社会福祉協議会の支援制度も、東京新聞で報じられた、困窮者の生活保護申請と貸し付け、福祉事務所が「追い返し」 コロナ禍で申請増のように、本来は救うはずの公的機関が、救うどころか逆に谷底に突き落とすような事をしている事例もあるわけです。

(もちろん、多くの機関は真面目にされていると思いますが・・・)

 

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課題解決は、マネタイズできないとビジネスの種にはなり得ない

ビジネスでは、既存課題や、今回のコロナで表面化した新規課題を解決することがビジネスの「種」になりますが、問題は、「どうやってマネタイズするの?」という課題は必ずついて回ります。

 

どんな崇高な事や理念を掲げて活動しても、経済的に成立、つまり正しく儲けなければ、事業として継続できません。

 

「こういう課題があり、こうして解決できます」→「「キャッシュポイントはどこ?」というのは、必ず出てくる問題なんですよね。

 

もちろん、本人以外の第三者から受け取ってマネタイズする場合でも、それが事業として成立するか、という根本的な問題、また、課題を解決する意義はどこにあるのか?ということも問われます。

 

また、社会のためにと事業を行っていても、事業継続ができなかったり、場合によっては貧すれば鈍するで、当初の理念は雲散霧消し、グレービジネスへの変化や、事業存続のための不正などが発生することも大いに想定されます。

 

本来は社会的な制度として救うべき人を助ける仕組みが、正常に機能しているとは言いがたい状態。

非常に大きな課題をはらんでいるな、と感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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