広島県でITベンチャー・スタートアップを誘致するためのPR・補助・助成の解説がわかりやすい

現在、「広島ではたらくという選択肢」という広島県のPRが話題になっています。

デザイン・制度説明など、官公庁の案内とは思えないわかりやすさ。

 

このPR・制度の見事なところは、

 

  • 役所の案内にありがちな、「お役所感」が極めて薄れている
  • 最初に「歓迎」を打ち出し、そこから「じゃあどんなメリットがあるの?」という読み手の心理を読むかのような流れを作っている
  • 期間を最初に区切る、最大で2億円のサポートなど、期間、ベネフィットを明確に表示している
  • 広島県に引っ越しの他、短期滞在の提案もしている
  • 2億円の助成、オフィス賃料最大5年分実質無料などの実利だけでは無く、経営者・従業員のサポートなど具体例・シミュレーターの用意、立地・人材・発信力などをアピール、そしてよくある質問で、「?」を潰している

 

と、疑問点をしっかりと潰し、「呼びかけ→ベネフィットの提案→具体的なこと(そして間に都度問い合わせフォームを挟んでいる」など、非常に閲覧者の気持ちに配慮している点です。

 

もちろん、情報に関して、この点の注意は?とか、「補助金等が返還になるケースなどは?」など、読んでいて生じる不明点等も出てきますが、あくまで「あれもこれも」ではなく、「首都圏から他地域に移住を検討している経営者にまず最初興味をもってもらう」というフックの観点で、非常によくできた記事だと感じます。

 

また、近年の読み手は「さーっ」と流し読みする傾向が強まっているので、そういう「流し読みがしやすいレベルまで、制度のポイントや県へ会社を移転するベネフィットが分解され、わかりやすくなっている」というのは強いです。

 

今後もこういう「官公庁の情報をわかりやすく分解した、官公庁自身のLP」というのは増えていきそうです。

 

午後に、広島県庁の担当課の管理職の方よりご連絡をいただき、このようなわかりやすいLPを作成した経緯、(詳細は控えますが、官民両方の力があってできたものであるということは書いておきます)を伺うことができました。

 

また、期間は3年間で、期間内の場合は返還義務があれど、代わりの人を補充すれば問題ないという点もお知らせいただきました。

 

個人的には、こういうわかりやすいページ構成を、他事業・他地区の補助金・助成金・支援制度などでも応用して、幅広く使っていくと、様々な立場の方にとって読みやすくなり、非常に良いと思います。

 

この「広島ではたらくという選択肢」のページ作成を担当したチーム・担当者さん・協力会社さん、素晴らしいです!

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