幼児向け講座・スマイルゼミの親に響く訴求の見事さと、資料請求・入会をして感じたUXの課題

多くの家庭、特に小さなお子さんや小学校低学年のお子さんがいる家庭は、テレワーク・休講・園の登園自粛により、いろんな意味で「なんとか仕事に時間を確保できないか、専念できないか」と悩んでいるかと思います。

 

担当者の自宅では、「できるだけ子供が自分で楽しんで取り組んでくれて、仕事に専念させてくれ、かつゲームにはまりすぎないように」という意味で、タブレット学習の導入を決めました。

 

一つはジャストシステムのスマイルゼミ、もう一つはAmazonのKindle Fire Kidsです。

 

Kindle Fire Kidsは明日届き、スマイルゼミは到着日が不明なのでレビューは別途書くとして、今回はスマイルゼミの入会までのUX、その他に関し感じたことを書いていきたいと思います。

 

子供の在宅期間と外への外出規制のため、食料の買い出し以外は外へ出ず、室内での生活を送っておりますが、やはり子供たちはストレスをためており、なにか発散できるものはないか・・・、と思っておりました。

 

ということで、スマイルゼミへの入会を検討し、実際に入会したわけですが、そのプロセスでいろいろと課題を感じたので、いろいろ書いていこうと思います。

 

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親の疑問を徹底的に潰していくスマイルゼミのランディングページ

ジャストシステムのスマイルゼミのLPサイトについては、非常によくできていると思います。

また、他の通信教育の事業者は、タブレットより紙ベースやツールベースのものが多く、タブレット活用は小学生からの物が多いです。スマイルゼミは、幼稚園年中からなので、4~6歳の層の空白地帯を見事に取り込んでいると思います。

 

実際、サポートセンターに電話して聞いた話でも、入会希望が今回の在宅を要する状況で相当増えているとのことで、長いと本体が2週間、タブレットのケースについては1ヶ月以上かかる可能性があるとのことでした。

 

ジャストシステム(+現在は親会社のキーエンス)も、スマイルゼミを始めた当初は、ここまでニーズが増えるとは想定していなかったように思います。

 

ジャストシステムが教育分野に進出した2012年頃、「なぜベネッセやZ会が大きなシェアを占める通信教育分野に?」と感じましたし、一時はDMに関する問題、タブレットの不具合や様々なトラブルなどもあったようですが、ある程度の期間を経て、ハード・ソフト両面から改良されているようです。

 

今回は幼児向けのサイトを例に取っていますが、特にうまく作ってあると感じるのは、

  • まず学べることをわかりやすく提示、その後に、2週間返金保証という、「こういうことが学べるけど、合わなかったらどうしよう」という不安に対して、リスクリバーサルを付加している
  • 「自分で取り組める」=親がつきっきりでなくても自分で学べることを押し出している
  • 学習専用で、通常のiPadやAndroidタブレットを用いた場合のように、Youtubeやゲームなどにばかり目が行くのではないかというタブレット学習の懸念を取り除いている
  • 自動○つけなど、答えが即時にわかるため、問い→正解など、問題を解き解説・解答というサイクルを早く回していける
  • 親が子供の学習進捗をスマホ・Webで確認できることをアピールしている
  • 配布物がタブレットのみのため、教材や付録で部屋が散らからずスッキリ(逆に言うと、小さい子供のいる家庭は、どうしても子供たちがいろいろと散らかすことを体感している

など、いろいろな疑問を解消しています。

 

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充実した紙ベースの資料と徹底したリマーケティング広告

担当者の家庭の場合、請求して4日でスマイルゼミの詳細に関する紙ベースの資料が届きました。

 

ネットで言われているような、資料限定クーポンなどは特になく、「これならPDFでも資料見られるようにしてほしかった」とも感じましたし、多くの場合、資料請求などをアクションを起こしたその日が、閲覧者の「利用したい!」という欲求が高まっている時期なので、郵送以外にもPDFを選べるといいなと感じました。

 

また、スマイルゼミのサイトを閲覧すると、その後他のサイトを見たときも、至る所にスマイルゼミの広告が!

リマーケティング広告(いわゆる、サイト閲覧者を追いかけて出してくる広告)には、かなり予算をかけているなと感じました。

 

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リマーケティング広告の表示と、入会ページの当初の表示金額は異なる

リマーケティング広告で訴求する、「月々2,980円~」という点の一方、タブレットの本体価格は別となっており、別途タブレット代が9,980円かかります。タブレットの機能を考えたら安い物かと思いますが、他にもオプションなどがデフォルトで付加されており、リマーケティング広告から来た人は、「え?、2,980円からじゃないの?」と軽く不信感を抱く人もいるかもしれません。

 

その点、小さく(タブレット代は別途)などとしておくより、タブレットなど他の費用を加えた総額実費を書いておいたり、金額より他の要素で訴求する方が、訪問者に不信感を与えないのでは?と感じました。

 

また、いくつかのオプションが最初からONになっており、不要な物は外す必要があります。

デフォルトのままの12ヶ月プランだと、一月2,980円、英語ステップコースON8,160円、タブレット代9,980円、タブレットあんしんサポート3,600円、12ヶ月払いで消費税を加えると、58,000円+消費税5,800円で63,800円、これを12で割ると、5,316円。

 

大体こういう教育の最終決定権を握るのは財布を握る人(大抵妻)かつ、男女問わず出費に細かいので、「広告で2,980円~なのに実際のおすすめプランだと5,000円超えるってどういうこと?」と思うでしょう。

 

加えて、月払いの場合はより高くなりますので、価格訴求よりは、他の切り口で訴求する広告の方がよいのでは・・・、と感じました。

 

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退会のしにくさ(ネットNG、電話だけ)と電話のつながらなさ、窓口の応対が事務的なのは課題

今回スマイルゼミに加入するに当たって、電話窓口に問い合わせましたが、新型コロナウイルス感染症の影響でコールセンターの人員を制限していることに加え、申し込みの殺到もあるのか、本当に電話が繋がりません。

 

時間を置きつつも十数回かけ、「電話が混み合っており、またお掛け直しください」のアナウンスを聞いた後、やっとつながり十数分待ち・・・。

 

また、電話口の対応も、出た方は事務的で、相当お疲れかな・・・と感じました。

 

退会に関しても、Webからではなく電話のみという形となっており、この点の「解約しにくいUX」はどうにかして欲しいと感じます。

 

以上のように課題はあれど、まずは実物が届き、子供がきちんと取り組んでくれるかを試してみたいと思います。

 

また、最後に添え書くと、タブレット学習任せのやり方はばかりというのは、好ましくないと思っており、今回も、子供が当面家にいるという事態なので、やむを得ず導入したというのが本音です。紙の本に触れる、ものに触れる、体を動かすなど、休みの時間があるときは親が関わることは必要と思っています。

 

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