個人・スモールビジネスのWindows7有償セキュリティアップデート(ESU)について、マイクロソフトサポート他各社に聞いてみた

2020年1月15日に、Windows7の公式・無償サポートが終了しました。

 

このままWindows7を使い続けることは、セキュリティ上問題がある状況(もしセキュリティの穴が見つかっても、有償契約をしていない限りは、マイクロソフトはその穴を埋めてくれない)となります。

 

当サイトで多くの人が来訪されているEmotetの記事、またEmotet感染は、取引先への被害、さらにTrickbotryukなど凶悪なマルウェアを呼び込み、自社被害に加え、他社に被害を与えてしまう恐れがあります。

 

Emotetに限らず、マルウェアは亜種などの形でアップデートされていますので、Windows7の穴を探して、そこをついてくるマルウェア・ウイルスが出現することは、想像に難くありません。

 

ですので、Windows10への移行をせざるを得ないですし、もしマルウェア感染・周囲へのばらまきなど万一の事態が起こった場合に、関係各所から「なんでWindows10にしていなかったんだ!」という責め方をされるのは目に見えています。

 

Windows10にアップデートする場合に、初期コストを抑えアップデートしたり最新PCを導入できるサブスクリプションサービスもあり、こちらの記事で触れていますが、大規模導入が前提であり、個人やスモールビジネスには不適と言えましょう。

 

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  1. Windows10にアップデートし、MS Officeも最新の物をフルで利用したいのであれば、Microsoft365 Businessという一台月3千円近くで使える選択肢も
  2. Windows10にアップデートできない事情がある場合は、Windows7のセキュリティパッチを導入という手もあるが、条件もあり、価格面でもお勧めはしづらい
  3. マイクロソフト本体では、個人・数台のスモールビジネスの場合、セキュリティアップデート(ESU契約)は対応してくれない
  4. ライセンシングソリューションパートナー以外にも、マイクロソフトの販売パートナーが独自に延長ライセンスを販売しているケースがある
  5. マイクロソフト・ライセンシングソリューションパートナーに電話して、サポート延長プログラムが購入できるか聞いてみた
    1. 株式会社インテック マイクロソフトライセンスチーム
    2. ウチダスペクトラム株式会社 ソフトウェアライセンス事業推進グループ
    3. 株式会社大塚商会 共通基盤プロモーション部マイクロソフトグループ
    4. キヤノンマーケティングジャパン株式会社 IT プロダクト企画部 IT プロダクト企画課
    5. SB C&S 株式会社ライセンスコンサルティングセンター
    6. デル株式会社 法人営業部
    7. Dynabook株式会社国内マーケティング本部
    8. 豊田通商株式会社豊田通商システムズ グローバルビジネス推進部
    9. DXC テクノロジー・ジャパン株式会社 SLMS (Software Licensing Solutions)
    10. 日本ビジネスシステムズ株式会社 営業本部 マイクロソフト担当
    11. 富士ソフト株式会社  MS 事業部
    12. 株式会社リコー グローバル購買本部OSO 購買統括室 国内商材統括グループ
  6. WIndows7のESU(セキュリティサポート延長)については大半の会社が個人には未対応。個人事業主・小規模事業主には対応が難しかったり、契約が必要など、非常に手間がかかる
    1. 関連

Windows10にアップデートし、MS Officeも最新の物をフルで利用したいのであれば、Microsoft365 Businessという一台月3千円近くで使える選択肢も

意外と知っている人は知っているけれども、一般にはあまり認知されていないのが、Microsoft365 Businessという月額・もしくは年額のサブスクリプションサービスです。

 

Officeシリーズのソフトがほぼ活用できる、Ofiice365シリーズは知名度が高いですが、Microsoft365は、Office最新版の利用権に加え、Windows7、Windows8、Windows8.1に関して、アップグレード権を付与してくれます。

 

他にも、

最新のフル機能をインストールして使用できます。Outlook、Word、Excel、PowerPoint (Windows 用と Mac 用)、OneNote (機能は環境によって異なります)、Access と Publisher (Windows PC のみ) があり、常に最新バージョンにアップデート

 

ドキュメントや写真などの編集と共有をどこからでも、どのデバイスでもできる 1 TB 分の OneDrive オンライン ストレージが付属

 

高度なサイバー攻撃に対する防御を強化
マルウェア、ウイルス、フィッシング詐欺、悪意のあるリンクなどの脅威からの保護に役立ちます。

 

ビジネス データの保護を追加
機密情報が誤って共有された状態のままになるのを防ぐために、暗号化を使用してアクセスを制御します。

など、Office最新版、セキュリティ機能強化などもついてきますので、こちらも一つの導入しやすい手段と言えましょう。

 

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Windows10にアップデートできない事情がある場合は、Windows7のセキュリティパッチを導入という手もあるが、条件もあり、価格面でもお勧めはしづらい

 

それでも事情があってWindows10にできない機種がある場合、社内・社外ネットワークから完全に切り離し、USBメモリなど外部メモリ・DVD-Rなどの使用を禁止するなどするか、Windows7 proやエンタープライズのユーザーであれば、ESU(拡張セキュリティ更新プログラム)というセキュリティの年間保守契約を行うという手もあります。

なお、

SQL Server 2008/R2 と Windows Server 2008/R2: ワークロードを Azure Virtual Machines (IaaS) に “そのまま” 移行されるお客様は、SQL Server 2008/2008 R2 と Windows Server 2008/2008 R2 の両製品について、サポート終了後 3 年間、無料で拡張セキュリティ更新プログラムをご利用いただけます。
Windows 7: Microsoft Windows Virtual Desktop では、Windows 7 デバイス向けに、2023 年 1 月 まで拡張セキュリティ更新プログラムが無料で提供されます。

とあり、Microsoft Windows Virtual Desktopの場合は、2023 年 1 月 まで拡張セキュリティ更新プログラムが無料で提供という措置がとられますが、通常のWindows7の場合は有償でサポートを更新せざるを得ません。

 

しかし、1台ごとに年間6,400円~1万円程度(MSから直接の場合、6,400円、後述のマイクロソフトライセンシングソリューションパートナーの場合、値段に幅があるとのこと)の契約を毎年行い、3年間であれば最低でも19,200円と2万円近くの保守費用を支払うこととなります。

 

また、Windows Homeの場合は対象外です。

 

加えて、Microsoft Office2010のサポートも、本年10月に終わりますので、マイクロソフトとしては、「Windows10・Office365のセットに早くアップグレードして!!」というのが率直な本音かと思います。

 

そのため、よほどの理由がなければWindows10にアップデートしてください、というところなのですが、会社の様々なシステムに、Windows7上で開発したソフトを利用している場合、簡単には移行できないですよね・・・。

 

そこで、マイクロソフトのサポート窓口に聞いてみたのですが・・・

 

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マイクロソフト本体では、個人・数台のスモールビジネスの場合、セキュリティアップデート(ESU契約)は対応してくれない

担当者の環境の場合、全てWindows10に移行したからよいのですが、企業ユーザーの場合、リース・償却・予算・Windows7を前提にしたシステムなど様々な事情があるため、必ずしもWindows10にすぐ移行できるとは限らないかと思います。

 

特に当ブログは経営者・ローカル企業の関係者・意思決定者に向けたコンテンツを多めに作っておりますので、リソース・予算が限られる地方企業・スモールビジネスでいきなりWindows10に全て変えろと言われても・・・という気持ちをお持ちの方も、少なくないかと思われます。

 

また、中小規模の企業ユーザーの場合、Windows7からWindows10に変更した場合、OS変更・また、多くの場合PC上自体が経年劣化しているため、PC変更が必要になり、PCの導入・データ移行・エンドユーザーへのトレーニング・処分コスト(神奈川県で個人情報流出事案があったため、どの企業も慎重になりますし、安心して業者に任せて、と言えなくなりました)もかかり、年度予算や費用の関係で、1年か2年はセキュリティアップデートで乗り切りたいという担当者もいらっしゃると思います。

 

しかし、マイクロソフトの法人向けサポート窓口(0120-410-6755)に確認したところ、Windows Proやエンタープライズのユーザーであっても、ライセンス数が1個や数ライセンスの場合は、マイクロソフトの窓口では対応できないという回答でした。

 

基本的には、エンタープライズで500ライセンス以上の契約、もしくは公共機関で特別の契約を結んでいる場合にのみ、マイクロソフトで直接対応するそうです。

 

代わりに、マイクロソフト・ライセンシングソリューションパートナーのリストを紹介され、この中の事業者から、ご自分でお探しくださいということ・・・

 

対応しているマイクロソフト・ライセンシングソリューションパートナーのリストを引用します。

(電話確認で、ライセンシングソリューションパートナーを停止した会社についてはリストから外しました)

 

ウチダスペクトラム株式会社 ソフトウェアライセンス事業推進グループ 0120-86-6134
株式会社大塚商会 共通基盤プロモーション部マイクロソフトグループ 03-3514-7560
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 IT プロダクト企画部 IT プロダクト企画課 03-6719-9518
SoftwareONE Japan 株式会社 ソフトウェアライセンシングエキスパートチーム 03-5369-0140
SB C&S 株式会社ライセンスコンサルティングセンター 03-6858-5814
デル株式会社 法人営業部 044-556-6050
Dynabook株式会社国内マーケティング本部03-5144-3166
豊田通商株式会社豊田通商システムズ グローバルビジネス推進部050-3142-4246
日本電気株式会社 サービス プラットフォーム事業部
DXC テクノロジー・ジャパン株式会社 SLMS (Software Licensing Solutions) 03-6665-0249
日本ビジネスシステムズ株式会社 営業本部 マイクロソフト担当 03-6772-4000
日本ユニシス株式会社 総合マーケティング部
株式会社日立システムズ コンタクトセンタ事業部 サプライ・ディストリビューション本部
第一サービス部第一グループ
富士ソフト株式会社  MS 事業部 0120-938-817

富士通株式会社  富士通コンタクトライン (総合窓口) 受付時間 9 時~ 17 時 30 分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)
株式会社リコー グローバル購買本部OSO 購買統括室 国内商材統括グループ 044-210-7958

(なお、電話番号がない会社の場合は、上記に貼ったMSのリンクより、Web上の相談フォームやメールアドレスにアクセスできるケースが多いです。)

 

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ライセンシングソリューションパートナー以外にも、マイクロソフトの販売パートナーが独自に延長ライセンスを販売しているケースがある

当初、マイクロソフトライセンシングソリューションパートナーからでないと、サポートの延長購入はできないと思われましたが、Webで探すと、マイクロソフトの販売パートナーの事業者からもESUが提供されている事例がありました。

 

念のため、マイクロソフトライセンシングソリューションパートナー以外のマイクロソフト販売パートナーが、Windows7のESUを販売しているが問題ないかを、マイクロソフトのサポートに確認したところ、

 

「マイクロソフトの販売パートナーであれば問題はない」

という回答でした。

Windows 7 有償サポートを開始します
現在、Windows 7をご使用中の皆様へ 2020年1月14日、Windows 7 のサポートが終了(EOS(1))しました。 それに対応し、Windows 7 有償サポートサービス(ESU(2))の扱いをCSP(3)でご提供しています。 ESUとは、Windows 7 のサポートが終了する2020年1月14日以降、...

なお、上記のD-Pointさんのサイトでは、

1年目の価格は7,259円(税抜)/1本です。2年目以降の価格は未定です。

1本から年払いのみでご購入でき、購入時期によって価格変動があります。(1年目より2年目、3年目が高額になります。)

適用期間は、いつ購入してもサポート終了日(2020年1月14日)から1年後までとなる見込みです。

 

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マイクロソフト・ライセンシングソリューションパートナーに電話して、サポート延長プログラムが購入できるか聞いてみた

以前より関わっているPC導入事業者がいる場合は、その事業者に相談するのが確実でしょう。

 

ただ、事業者がいない場合や廃業などした場合、普通に導入事業者や販売店で購入しており、相談したらWindows10への移行を推奨されたが、どうしても予算的に社内のOKが出ない・・・(本当は、上がセキュリティの重要性を理解し、Windows10に変えるべきなのですが)、こういう場合のやむを得ない時間つなぎの措置として、ESUの購入は一つの選択肢(何もしないよりはずっとよい)と言えるでしょう。

 

というわけで、電話で確認できるところには、電話で

  • Windows Proを利用の前提
  • 何台から対応できるか
  • 1台あたり1年のライセンス料は
  • 2年目以降価格は上がるか
  • 更新パッチは個人でも簡単に適用できるか

を確認してみましたが・・・・・。

結論から言うと、

現在確認できている時点では、マイクロソフト・ライセンシングソリューションパートナーどこも個人には未提供、個人事業主・小規模法人の場合は基本的に行わない事業者が多いが、行う事業者もある

というところです。

 

株式会社インテック マイクロソフトライセンスチーム

2019年8月に認定がなくなり、契約ができないとのことです。

ウチダスペクトラム株式会社 ソフトウェアライセンス事業推進グループ

個人・個人事業主には未対応、法人の場合は営業と相談してとのことです。

株式会社大塚商会 共通基盤プロモーション部マイクロソフトグループ

個人はNG、個人事業主、法人については、ESUの販売を行う、台数は1台から、基本的には大塚商会が直接対応できる場所に限定、価格は1年目7,259円、次年度以降は倍になる可能性になると推定、契約書の締結も紙ベースで、自分で設定を行う場合、スクリプトをいじるので、設定がかなり大変とのことです。また、導入支援で訪問を受ける場合、出張費がかかり、導入支援を行う場合は別途費用がかかるとのことです。

非常に丁寧に対応いただきました。

キヤノンマーケティングジャパン株式会社 IT プロダクト企画部 IT プロダクト企画課

Windows7 ESUの提供は行っていないとのことです。

SoftwareONE Japan 株式会社 ソフトウェアライセンシングエキスパートチーム 03-5369-0140

 

SB C&S 株式会社ライセンスコンサルティングセンター

個人・個人事業主へのWindows7 ESU対応は行わない、法人についてはメールで確認をとのことです。

デル株式会社 法人営業部

対応時間外でした

Dynabook株式会社国内マーケティング本部

PCの購入先に依頼してくださいとのことです。

豊田通商株式会社豊田通商システムズ グローバルビジネス推進部

担当者が席を外しており、ということでした。

DXC テクノロジー・ジャパン株式会社 SLMS (Software Licensing Solutions)

個人・個人事業主・小規模法人は対象外ということです。

 

日本ビジネスシステムズ株式会社 営業本部 マイクロソフト担当

個人は対象外、個人事業主・法人は担当をつけ、それからの話になると言うことです。

富士ソフト株式会社  MS 事業部

個人はNG、法人は確認中です。

株式会社リコー グローバル購買本部OSO 購買統括室 国内商材統括グループ

250台以上のボリュームライセンスのみの対応とのことです。

WIndows7のESU(セキュリティサポート延長)については大半の会社が個人には未対応。個人事業主・小規模事業主には対応が難しかったり、契約が必要など、非常に手間がかかる

このように、電話で問い合わせできるところには電話を行いましたが、前述のD-Pointさん(探せば他にもあるかと思いますが・・・)を除いては個人には未対応、個人事業主・小規模法人では、大塚商会さんのように対応してくれるケースもある(ただし場所による)が、基本的には大規模の法人でないと、対応できないようです。

 

Windows7でセキュリティパッチを延長して使う場合も、次年度のライセンス料は倍になるという話でしたので、よほどの事情がなければ、Windows10に変えるのが無難という結論です・・・

 

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