先日読んで面白いと感じた書籍が、田中泰延(ひろのぶ)氏の著書「読みたいことを書けばいい」という書籍です。
ちょうど昨日(8月19日)、林先生の初耳学で紹介されたこともあり、注目を集めています。
一見、作家・ライター向けの書籍に見えますが、書くことを仕事にする人だけでなく、経営者・事業主など、決断の先頭に立つ人にとっても学びがある点が多いです。
(また、笑いのスパイスが散りばめられています)
全体を通して興味深い点、エピソードが多い中、経営者・事業主にとって響く部分としてピックアップしたのが、
書くことは、たった一人のベンチャー起業
というエピソードです。
書くことは、たった一人のベンチャー起業
この節の中では、筆者である田中泰延氏の、学生時代の仲間たちが、次々と東証一部上場企業を作り上げていくなかで、彼らの共通点を、
「 金持ちになりたいのではない。 自分の正しさを証明したいのだ」
とした上で、経営者たちが試行錯誤を繰り返したエピソードに触れ、
経営者となった彼らも、日々、新たなビジネスアイデアを模索している。
と、東証一部上場企業であっても(だからこそ)、新しいことを探し続けていることを受け、
自分がまずおもしろがれるものであること。これは、ビジネスアイデアでも文章を書くことでも全く 同じだ。それが世の中に公開された時点で、あくまで結果として、社会の役に立つか、いままでになかったものかがジャッジされる。自分の正しさが証明されるかどうかだ。
と、起業・経営と書くことの共通項を挙げています。
また、書くという観点で、
「それは誰かの役に立つか?今までになかったものか?」
を考え抜く。
この点は、経営者も、事業主も、ビジネスアイデアを考える際に、心に留める価値があると感じます。
その他にも、書くことを仕事にする人だけでなく、経営者・ビジネスパーソンにとって得るところが多い書籍ですので、ぜひ書店で購入されることをおすすめします。