軽減税率対応電卓から考える、制度変更が需要や制度のスキマを生み出すということ

軽減税率対応電卓のように、制度の変わり目や法改正には、新しい需要が発生する

 

軽減税率というのは、正直いろいろな方が複雑な思いで(特に店舗ビジネス・税理士の先生)見ておられると思います。(今後導入されるインボイス制度も・・・)

 

ただ、電卓なりPOS、レジスター、キャッシュレス決済の事業者などにとっては、軽減税率で8%と10%が混在するということは、買い替え・システムの入れ替えを顧客に促す絶好のチャンスとなっていると言えましょう。

 

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電卓のキー面に書かれた8%、10%という軽減税率対応が直感的にわかる表示

電卓などは、まさに今回の軽減税率の関係で、買い替え需要が期待できるケースだと感じます。

軽減税率対応をうたう電卓ということで、独立した8%、10%のキーを設け、直感的にわかりやすくするなど、このボタンを押せばこうなる、ということが直感的にわかる。

 

EL-SA72-X | 電卓
シャープの実務電卓(軽減税率対応モデル)EL-SA72-Xの詳細情報です。8%、10%、任意税率の3種類の税率ボタンで、異なる税率の税込計算も手軽です。12桁、セミデスクトップタイプ。

 

これはシンプルなことですが、わかりやすさというのは重要な要素です。

 

 

これが税率1、税率2だったりすると、税率1が8%、税率2が10%だろうな、ということはわかっていても、慣れるまではキーの押下に少し戸惑いがでます。また、税率シールを上から貼るのも、なんとなく微妙です。

 

年配の方でもわかりやすい、設定不要で使えるなど、「わかりやすさ・明確さ」というのは武器になります。

 

特に、電卓を使う世代は幅広いので、8%のボタンと10%のボタンが配置されており、明確に割り切っているのは、非常に使い勝手がいいと思います。

 

この電卓でいえば、税率を明確に表示(任意税率のボタンも設けている)し、今後のさらなる税制の変化への対応より、今後10月にくる軽減税率へのわかりやすい対応を選択した点で、わかりやすさの面で割り切っているなと感じました。

 

電卓、POSレジ、キャッシュレス決済に限らず、他のビジネスにしても、制度が変わる、規制が変わるなど、何か変更が起こる際、消費者にとって何らかの「不便」や制度のスキマが発生することが起こりえます。

 

このような制度変更やスキマがビジネスチャンスになりうることもあるので、制度・物事の変わり目にアンテナを張っておく価値はあると思います。

 

 

 

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