汗をかくトップ・幹部と、料理を作る親の共通点→社員も子どもも社長・親の背中を見ている
経営のあり方として、トップは先頭に立って汗をかくべきという考え方と、トップがいなくても回る仕組みを作る方が賢いという考え方があります。
もちろん理想としては、幹部社員、社員が自立的に事業を運営していける組織になることが理想です。
食事作りや家事を行う父母の背中を見る子どもと同様、一生懸命トップ営業や開発などに取り組む社長の後ろ姿を社員は見ている
担当者は仕事とあわせ、家事、育児を行っています。
子どもは本当によく見ているな、と感じます。
食事作りは担当者が行っていますが、食事の下ごしらえをしたりしていると、子どもが「手伝おうか?」と言ってくることが増えました。
包丁仕事の時は、さすがに任せられませんが、それ以外で子どもでもできるプロセスを行うとき(まぜる・こねる・もみこむ)は、できるだけ一緒にやるようにしています。
ただ、全て手作り、手作業かというとそうでもなく、冷凍食品も使いますし、ホットクックなどの自動調理器や食洗機を使うなど、家事のための効率化ツール、手法はできるだけ活用するようにしています。
時間が限られる中、全てのことを行うのは難しいですが、夕食には何品か手料理を並べるなどしたり、休日には一緒に食事やおやつを作るということで、コミュニケーションを図ることができます。
また、仕事をしている状況は子どもたちにも見えるようになっていますので、担当者がパソコンを使っているときは、仕事をしているんだなということを理解してくれます。
会社の社員もトップの背中を見て育ち、トップ自身も社員たちと一緒に汗をかくことにより育つ
会社も同じで、トップが積極的に動く姿を見ると、社員の側も、「自分もしっかりしなければ」と思うようになります。
もちろん、部下に委任できるプロセスはできるだけ委任することも重要です。
トップ・経営幹部が一生懸命であることを、社員が自主的にわかってくれるということが理想でありますが、トップ・幹部が働く姿に加え、経営層と社員が定期的なコミュニケーションを取り、「なぜ積極的に動くのか」を言語によるコミュニケーションで伝えることも、より社員に対し、「自分もしっかりやろう」という気持ちを持たせることができる可能性が高まるでしょう。