現在の状況下で、様々なことに不安を感じているビジネスパーソンも少なくないかと思います。
最近、デール・カーネギーの「道は開ける」を読み返し、不安を解消するための4つのステップというトピックに目が止まりました。
不安を解消する4ステップとは
シンプルに結論から言うと、
- 何が不安なのかを具体的に書き出す
- 自分に何ができるのかを書き出す
- どうするべきかを決める
- その決断をすぐに行動に移す
(新訳 D.カーネギー 道は開ける 文庫版 P81より)
このように、頭の中でぐるぐると考えるのではなく、「紙に書き出す」ということです。
本書では、コロンビア大学で学長を務めた、ハーバード・E・ホークス氏の発言を引用し、
「世界にはびこる不安の半分は、人々が決断を支える基本的な知識を持たぬままものごとを決断しようとすることから生まれている。(中略)問題を取り巻く全事実を確認することに、全神経を傾けるよ。(中略)事実の収集にのみ集中する。」(同・P76)
あくまで事実を把握する(そして紙に書き出す)ことを肝要とし、本書内でも、
「実際、淡々と事実のみを紙に書き出してゆくことで、人は間違いのない決断へぐんと近づくことができるのだ」
としています。
また、チャールズ・ケタリング氏の発言として、
「問題とは、きちんと明確化しさえすれば半分は解けているものだ」(P76)
とも記しています。
そして、
結論へと到達することの重要さを、私は今までに何度も何度も経験してきた。不安にかられてぐるぐると頭を悩ませたまま、何かを決めてしまうようなことは、絶対にいけない。不安とは、明確な決断へと到達した時点で半分は消えるものだと私は学んだ。そして、その決断を実行に移したとき、さらに40%が消えるのだということも。(同 P81)
としています。
改めて、「不安・懸念点は、紙に書き、判断を下し、あとは行動」という、昔から語り継がれた基礎に、立ち返ってみることも一つの方法といえましょう。