Windows7の受け皿がWindows10+iPadになっている理由

Windows7の公式サポートが終了してから2週間あまり。

Windows7→Windows10の流れは当然あるだろうな、と思っていましたが、Windows7サポートの終了で、iPadシフトという流れの記事もあり。

 

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なぜ、Windows7→Windows10だけでなくiPadへのシフトが進んだか?

これには様々な理由があると思いますが、個人的にWindows7→iPadシフトが進んだ理由として、下記の点を考えています。

ただ、ある程度PC・タブレットを利用している人ならおおむね想像がつく理由かと思いますので、「まあそうだよね」くらいに気楽に読んでください。

 

1.Web・カジュアルゲーム・各種アプリ利用など、ライトユースが多い

まず、「PC」と「タブレット・スマホ」それぞれの得意な分野を分けると、

  • PC→アウトプットも含めたオールラウンドさ
  • タブレット・スマホ→インプット・動作の俊敏性

と言えると思います。

もちろん、タブレットなどでも各種文書作成・プログラム作成・動画編集など多くのことはできますが、やはり様々な手段のアウトプットのしやすさを考えると、PCの方が「作ること」には強いといえましょう。

 

一方、タブレットは、インプットやエンターテインメントなど、知る・楽しむという要素に関しては、とても強いと言えます。

 

また、ソフトウェアの導入・OSの管理にしても、PCであれば、「セキュリティソフトの導入」「各種設定」「各種セットアップ」など、なれない人にとっては意外と手間がかかりますが、タブレットの場合(特にiPadの場合)、

  • 他のハードウェアと比較し、セキュリティが強い(セキュリティ対策ソフトが、「今のところ」、特殊な使い方をしないかぎり)
  • PCに比べ、各ソフトウェアの料金が安い
  • ブルースクリーン・フリーズなど動作停止の頻度が通常のPCより少ない
  • Windows7がメインだった頃と比べて、タブレット(iPad)でできることが相当増えた

など、ライトユーザーにとっては「わざわざもうWindows使わなくていいんじゃないか」という環境が整ってきたことは、大きな要因の一つと個人的に感じています。

 

2.Windows7を現在でも利用しているユーザーの場合、こだわりがあるか、乗り換えの(金銭的)コストをできるだけ軽減したい、もしくはWindowsに疲れたという推測がしうる

Windows7の終了はかなり前から言われており、多くのPCのヘビーユーザー・業務で使うユーザーはWindows10にシフトしているでしょう。

 

Windows7を利用している(していた)ユーザーの場合、

  • ユーザーインターフェイスの変化や、細かな点で使い勝手がいろいろ異なる点、Windows10のプライバシー設定への懸念など、Windows10そのものへの嫌悪感がある可能性がある
  • PCのライトユーザーなので、Windows10が快適に動くPCへの買い替えはもったいないと感じる
  • Windows7でないと動かないソフトがあり、完全にネットワークから切り離しスタンドアローンで使う一方、ネットが使える端末としてタブレットを導入する

など、「Windowsを使い続ける様々な手間・費用を鑑みて、iPadにシフトした」という推測もできます。

 

特に、先日発売された34,800円(+税)~のiPadについては、iPadの兄弟機種と比べると性能面では見劣りするものの、同価格帯のPCより、動作の俊敏性や安定性など、アウトプットをさほど必要としないホームユースに関していえば、非常にコストパフォーマンスの良い選択肢と考えられます。

 

また、単純に、「Windows10導入時のいろんな場面でWIndows10導入のゴリ押し」「Windows7サポートの全画面表示」「Windows7の延長サポートが、実質的には個人・小規模ユーザーにはほとんど提供されない・導入が難しい」などの点で、「Windows→iPadOSにしてみよう」という気になった人もいるかと思います。

 

3.PCゲームを除き、スマホ・タブレットの方が、エンターテインメント向けソフトウェアが充実してきた

アウトプットの局面だけでいうと、まだまだPCの方が様々な意味で整っていると思いますが、「情報収集・エンターテインメントの道具」という観点でいうと、スマホ・タブレットの方が現在は優位性があると感じます。

 

eスポーツやハイスペックを要求するゲームの場合は、PCの独壇場になりますが、それ以外のエンターテインメントを楽しむ手段としては、スマホ・タブレット、大きい画面で楽しみたい場合は、大画面テレビの各種動画サイト接続機能・Fire TVやApple TVなど、様々なエンターテイメントを楽しむための入り口ができています。

 

こうなると、無理してPCを使う必要はないか、と感じる人もいるかと思います。

 

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4.Microsoftが移行先として提示したモダンPCの選択肢の多さ

Windows7をこれまで使い続けて、「サポートも終わるしさあ変えよう」と思って、マイクロソフトが提示するモダンPCという選択肢を見て、「・・・・結局どれがいいの?(ライトユーザーにとっては)値段が高いの多いし」と感じた人は少なくないでしょう。(そして、モダンPCというネーミングの・・)

 

仕事でPCをガシガシ使い込む人にとっては、十数万、二十数万は必要投資であっても、ライトユーザーで、そこまで使わない人にとっては、正直もったいないと思う人も出てくるでしょうし、今までWindows7を使い続けてきた人の中で、あまりパソコンに関して詳しくない人にとっては、どれを選べばいいかわからない、「選択肢が多すぎる」という問題がでてくるかと思います。

 

以上のような事情で、消極的iPad移行という選択肢が多いのではないかな・・、と思っている次第です。

 

また、Windows7を使い続けることの危険性が、「初心者の人にはわかりにくい」、一部マニアの人には「Windows7が危険ならもっと根拠を上げて論破しろよ」など、様々な層のユーザーに対し、「確かにセキュリティに穴ができるのはわかるけど、これが具体的にどうなるのかという危険性が見えにくい」ということもあるかと。

 

いずれにせよ、Windows7サポート終了を期に、様々な方面で動きが出るかと思いますので、今後も見守っていきたいと思います。

 

 

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