都市・地方どこであっても、経営を安定させるには、人間の血液にあたる「お金」の流れ、そしてお金が出る量よりも「入る」量を多くする考えが重要になります。
たとえ、いくら素晴らしいプロダクトを作ろうとしても、手元現金がゼロになってしまっては、すべてが終わってしまいます。
そこで今回は、書籍「起業3年目までの教科書 はじめてのキャッシュエンジン経営」を参考に、新奇なビジネスばかりではない、着実に売上が立つビジネスの大切さについて触れてみたいと思います。
安定した受注部門があってこそ、新しい分野にチャレンジできる
前掲の、「起業3年目までの教科書 はじめてのキャッシュエンジン経営」は、経営を始める前の人、経営の方向性を模索している人にぜひ読んでほしい書籍です。
端的にいうと、「大きなビジネスを志す前に、まず日銭の入るビジネス、受託業務を行っていきましょう」ということで、堀江貴文氏のオン・ザ・エッジや藤田晋氏のサイバー・エージェントも、それぞれweb制作の受託、サーバーのホスティング(いわゆる貸し出し)、など、対企業(いわゆるto B)の分野でとにかく徹底した営業を行い、安定した売上を挙げたエピソードが描かれています。
あわせて私見を加えると、サーバーのホスティング業務は、一度受託すれば、基本的には継続していく、ストック型ビジネスでもあります。
書籍の言葉を借りると、
世間からすると目立たず地味な事業で創業し、堅実に稼ぐ形で操業を続けていた
わけです。
堀江貴文氏のオン・ザ・エッジ(ライブドア社)は、いろいろありましたが、LINEなど現在注目されるIT企業の源流であるとも言えましょう。
そして、サイバーエージェント社は、渋谷の宇田川町に放送機能を備えたアベマタワーを建設、広告代理店業、webサービス業、配信サービス、サイバーエージェント・キャピタルを通した企業投資など、幅広く業務を広げています。
このように、今華やかに見えるベンチャー企業も、スタート時は、地道な受託業務から始めていました。
後ほど、この発想から、企業経営者にとって学べる発想はないか?という観点から、より深掘りしていきたいと思います。
参考図書 起業3年目までの教科書 はじめてのキャッシュエンジン経営