Linkedinのビジネス活用が海外で広がる中、国内でもLinkedinを活用し、海外とのリレーションを構築できた事例
Linkedinという全世界で展開されているビジネスSNSサービスがあります。
多くの方は、存在を知っているか、登録していても、その先の活用方法がわかりにくいという人もいらっしゃるかと思います。
また、転職活用などのイメージもあるため、ビジネス活用という点では、イメージが湧きにくいというところもあるのではないでしょうか。
そんな中、Linkedinシニアエディターの蛯谷敏さんによる、
【リンクトイン活用事例】ドローンビジネス 発信続け、海外から商談獲得
という記事が、Linkedinの業務活用という観点から非常に参考になったので、紹介させていただきたいと思います。
この事例は、ダイヤサービスの戸出智祐さんという、以前は自動車整備業、現在はドローンの業務を主体に事業を行われている方のケースです。
ぜひ記事全体に目を通してほしいのですが、要点をいくつかピックアップします。
なぜLinkedinをビジネスに活用しようと考えた?
まず、もともと自動車整備業を行ってこられたわけですが、そこから、
- 自動車業界とドローンのビジネスモデルが似ていたことから、ドローンビジネスに着手
- 空撮による屋根点検など、ニーズのある分野に取り組み、友人知人に営業をし、安全第一という強みをアピールした
- 空撮以外にもドローンで横展開し、機体整備事業なども含めた6事業を手掛ける
- フェイスブックで当初はプロモーションを行ったが、フェイスブックは対個人の要素が強くLinkedinにシフト
- 日本国内におけるドローンの法規制が年々厳しくなっていくことから、海外との取引、日本に進出したい海外企業との手伝いや海外の進出を検討
など、ドローンビジネスを広げるための手段としてLinkdinの活用に試行錯誤される中で、鎌田保さんという、Linkedinの活用に長けた方からアドバイスを受け、
”リンクトインをやる前に、そもそもこのツールを使って何を達成したい”のか
という問いかけから、
海外のドローンビジネスをしている関係者とのビジネスを獲得すること。
そのために、日本市場に興味のある海外のドローン企業の経営者に有益な情報を発信すること。
という、具体的なゴールを2つ設定されたのです。
そこで、
- Googleも活用しつつ、週3本など定期的に記事を投稿
- 日本市場におけるドローンのニュース・法規制など、日本固有のドローン事情を英語で発信
- ドローン関係の経営者とだけつながり、メッセージを送り、返信する
など、地道な活用努力をされ、継続的な情報発信などでSSIというLinkedin内のスコアを向上、
そして、この後の展開は、ぜひ本文をごらんいただきたいのですが、まるで、以前「激レアさんを連れてきた」で紹介されていた、
「鳥取の山間の街で中古自動車販売をしていたらラーメンに興味を持ち、ラーメン店に業態転換、最初は苦戦したが、ある時ミシュランの調査員がきて、翌年ミシュランに掲載された」
エピソードに近いものを感じる展開です。
具体的な展開は、本文を。
Linkdinの活用には情報の発信(英語であればよりベター)や、関係構築など地道な積み重ねが必要
エピソード全体を通して感じたのは、英語を利用し、継続的に情報発信を行い、海外のドローン関係者とも関係構築を深めた、戸出さんの地道な発信力でした。
Linkedinが上陸してから期間が経ち、現時点では国内と世界でのLinkedin活用に対する温度差があるかもしれません。
それゆえに、今から日本企業、特にスモールビジネスがLinkedin活用に取り組んでいくことは非常に有用であり、日本におけるLinkedinのライフサイクルは、まだ導入期で、大きな伸びしろを抱えていると感じました。
ぜひ、ITなど先端産業だけではなく、ローカルビジネス、地方で事業を営む人にとっても、Linkedinの活用を一つのツールとして活用することを検討されては、と思います。