twiterのタイムラインなどをみていると、
「Youtubeの広告を見たくないからYoutube Premiumに加入した」
「Netflixは広告が(ほぼ)ないからよい」
「テレビはリアルタイムで見ると広告が邪魔なので、全録で撮って後でチェックする」
など、広告を忌避する動きが広がっています。
また、担当者はラジオを聞くこともあるのですが、一部企業のCMで、低いトーンで脅すような口調のCM等もあり、「CMを飛ばせるラジコプレミアムなら追加料金でも課金する」と思うくらい、聞いていてあまり気分が良くないCMも目立ちます。
実際、広告のクリエイティブとしても、
- 危機感を煽る
- 今すぐの行動を促す
- コンプレックスを煽る
- 将来の不安を提示、それに対するソリューションを出す
- (各種法律に抵触しない範囲内で)大きな結果が出ることを想起させる
というのは、広告の効果を挙げる上でも常套手段とは思いますが、一方受け手の側に回ってみると、
「また煽り広告かよ・・・」、「またガチャかよ・・・」、「またドロドロのマンガの話の広告かよ・・」「コンプレックス系広告で不快な物を出さないでくれ・・」など、嫌悪感を感じる人も少なくないかと思います。
Youtube Premiumに見る、広告スキップとバックグラウンド再生の強み
- 広告がない
- スマホでバックグラウンド再生ができる
- 動画をWi-fiでダウンロードし、オフライン再生ができる
- Youtube Musicが利用できる
と、利点だけ見ると、そこまで響かない人も多いかもしれませんが、実際に使ってみると、
特に上の2つ、広告がないとバックグラウンド再生は、ともかく快適で、「広告がないことがいかに快適だったのか」ということが強く実感できます。(逆に言うと、広告が・・・だった、ということも言えますが)
今後の広告は、見たくなる広告に加え、見たくない広告・不快な広告を見ない機能が重要視されるか
今後、広告は成約率・インパクトだけでなく、嫌われない、顧客が喜んで自分から見に行く形の広告へと変容が迫られていると思います。
また、各メディアも、「広告を有料でオフにできる機能がない」「不快な広告を表示させなくする機能がない」メディア・アプリなどは、今後より避けられていくように感じます。
また、あるスマホのキュレーションアプリは、広告を長押しすると、「今後その広告を表示しないようにする」という機能がありますが、別のアプリでは、非表示の機能がないなど、アプリによって、好ましい広告を訪問者に選ばせるか否かが異なるようです。
自分から不快な広告を見に行きたいという人ははけして多くないと思いますので、広告表示メディアはカスタマイズ性が要求されるでしょう。
(なお、以前にも近いことを下記の通り書きましたが、より「不快かつ時間の無駄な広告を避ける」という流れは広がっているように感じます)
Netflix・Amazon Prime等とYoutube Premiumの対比にみる、快を得る課金と不快を避ける課金
「なぜ怪しい医療本がなくならないのか」という記事に考える、悪貨が良貨を駆逐するおそれ
コロナ禍に新規事業立ち上げに挑む経営者が使うべきオンラインツール・メディア