今回は、リモートワーク+2人の子供の在宅という状態になった状態で、家庭内にどのような課題を抱えたか、それに対するソリューションがどのように要されてくるかという実体験も含めて書いていきます。
他の家族はいれど、やはり乳幼児2人がいる状態では度々子供同士がけんかしたり、外出できないというフラストレーションを抱え、けんかになったり、これを書いている日は長女が障子の隙間ガラスにものを投げて壊すなど、仕事で大事なときに、なにか子供たち同士でトラブルを起こすという実害があります。
一定の年齢になると、子供たちのけんかも容赦がありません。
だからといって、見放題サービスばかり見せたり、録画したアニメを見せ続ける、ゲームをさせる、タブレットをいじらせるなどでは、ずっと家にいる方が楽しいとなってしまい、現在の状況が落ち着いた時に、きちんと小学校なり幼稚園、保育園に行く癖を戻せるか、うちが子供たちにとって居心地のいい空間になりすぎてしまっていないか、と言う気持ちもあります。
いろいろ考える中で、
- いかに現時点で子供たちに家の中(外へ出るのも最小限、基本車の中)にいさせるか
- 外へ出られないフラストレーションを、いかに家庭内で発散させるか
- 子供が二人以上いる場合、いかにけんかを拡大させないようにするか
- 仕事と家庭を切り分けるか
など、いくつか課題が挙がってきます。
もちろん、外に出るのが好ましくない理由は、皆さんも嫌になるほど聞く、あの問題です。
ただ、子供たち自身も、あの問題に関しては認識しており、長子の方は、固有名詞だけなく、固有名詞に関わることを想起させる話をするだけで、「その話はしないで!」と怒ります。
在宅の状況下にある子供のストレスマネジメント
今後、経営者・従業員。フリーランス等、様々な立場で、在宅の仕事が要される状況がいつまで続くか分からない状況です。
また、子供たちも休校で在宅となるため、フラストレーションの持って行き場がありません。
このような状況下で、自分なりに考えた方法としては、
- お手伝いさせるくせをつける
- 学習専用タブレットなど、自宅でも何か楽しんで、子供が自主的に学べる環境をつくる
- 家を快適すぎる空間にしない
- 普段は優しくするが、不合理なときはきちんと注意する
という点です。
お手伝いさせるくせをつける
まず、お手伝いさせる癖をつけることについては、「できるだけ家族全体で家事を行っていく中で、少しでも参加する癖をつける」ことで、スモールステップから家事になれさせることが必要かと思っています。
例えば、まずゴミをゴミ箱にきちんと入れる、食べたらキッチンの洗い場に皿を戻させるなど、簡単なことから入り、できたら褒める。そこから、洗濯物の仕分け、ワイパーの活用(ロボット掃除機の活用はまだ怖くてできないみたいです)、ベッドや布団のシーツ敷き直しなど、少しずつ上のことに挑戦してもらいます。
公文式を小さい頃に学習された方はご存じかもしれませんが、公文式の場合は、最初は異常に簡単な、100点の取れるレベルの問題を大量に解かせます。
まず大量に満点をとらせ、自信をつけさせる、そこから徐々に難しくしていく。
これが、いきなり難しい問題を解かせると、「何が分からないのかわからない」問題が起こりますが、スモールステップから進めていくと、一生懸命考えればなんとか解ける、というところに進みやすくなります。
他の事も同じで、まず簡単なところから行わせ、成功体験を与える。そこから徐々に段階を追って課題を高度にし、本人に試行錯誤させ、必要な時には助力をあたえる。
このような、段階を踏んだやり方が、特に小さい子供には適しているのではないかと思います。
タブレット学習など、ICTを活用した教育手法を採り入れる
次に、子供に勉強を、楽しみながらする癖をつけさせることです。
幸い、ここ数年で、タブレット学習の環境や、教育にPC・スマホ・タブレットを利用する環境が整い、教育側も、ICTを教育に活用しよう(特に今の事態では、活用しないとどうにもならない)という空気が整ってきました。
加えて、教育にテクノロジーを活用しようという「EdTech」の流れが加速し、様々な遠隔教育を可能にするサービスが立ち上がっています。
これまでは、ノーメディア運動など、テレビ・ゲーム・スマホは1日1時間までという刷り込みが行われてきました。確かに時間制限は必要としても、教育やコミュニケーションのためのIT機器活用に関しては、過度な時間制限をつけることは好ましくないと思っています。
ただ、単にタブレット・スマホを渡すと、ゲーム・動画サイト・その他エンターテイメントばかりになることは目に見えています。
そこで、最初の手法としては、教育専用のタブレット(ジャストシステムのスマイルゼミ、ベネッセのチャレンジタッチなど複数社が教育専用のタブレットを出していますが、年少向けはスマイルゼミがメジャーかな・・・と)を使わせることを検討しています。
家を快適すぎる空間にしない
学校・幼稚園・保育園より家が楽しい、では、現在の問題が収束後も家にいる癖が付く、つまり不登校、不登園の状態になってしまう恐れがあります。
しかし、「今は家にいることが快適な状態にしつつ、問題が改善したらスムースに外に出る」ことができるように、楽しみや快適さばかりを与えないということは重要と思っています。
普段は優しくするが、不合理なときはきちんと注意する
人間ですので、どうしても子供が暴れると怒鳴りたくなります。
しかし、どこかで「これをしたら本気で親に厳しく言われる」というラインを認識させないと、何でも「いいよ、いいよ」ではやりたい放題になる恐れもあります。
今日兄弟げんかで長子が自宅のガラスを割ったときは、
- 自分の行為がいかに危険であるかを、くどいくらいに注意する(あえて強めに「いけないでしょう!」と注意し、その後、冷静なトーンでなぜいけないか、自分の行為がどのようになるか、修理代でどれだけのものが買えるかなどを、諭す
- 腹が立っても人や物に手を出したり、蹴ったりしてはいけないことを教える
- 子供が抵抗した場合は、自分や他の子供・家族が巻き添えを食わないよう、措置を行う
など、まず最初は厳しく、そこからじっくりと注意するという形で対処しました。
子供に手を出してはいけないのは当然ですが、かといって、何でも「いいよいいよ」では、何事も際限がなくなります。
多くの業態でリモートワークが要される現在の状況では、夫婦に加え、在宅の子供といかに関わっていくかも重要な課題となります。
子育て中のパパさん、ママさん、うまくやっていきましょう。