徳島県のニアショア開発の傾向
前述の通り、徳島県はジャストシステムをはじめ、以前からIT・システム開発の事業者が多いです。
社歴が長い会社(1960年台など、相当以前から電算センターとして存在し、そのままIT業態にシフト)も、新興企業もバランスよく存在します。
また、はっぱの首都圏への出荷で、もともとは衰退していた徳島県神山町は、横石知二氏ら農業団体役職員の首都圏への営業活動に加え、ITを活かした、出荷・収益が把握しやすく、高齢者でも使いやすいiPad上のシステムを活用するなど、世代を問わずITへの理解が強い傾向にあります。
また、徳島県神山町は、IT事業者が集積する山間地として有名です。
先日東証マザーズに上場したSansanが2010年にサテライトオフィスを設立してから、様々なIT事業者が集積しています。
徳島県全体を見ても、IT事業者の多さ、都内・大阪などの事業者が徳島にニアショア開発拠点やサテライトオフィスを設置するケースが目立ちます。
立ち位置としては、システム開発会社・Web制作会社などニアショア開発の受託もですが、システム開発そのものの受託を受けるケースが目立つ印象です。
また、IT事業者だけでなくエンジニアに対するアピールとして、Turn UP 徳島のようなUターン・Iターン転職の支援サイトも存在し、Uターン、Iターン者の確保に力を入れていることが伺えます。
ニアショアで取り扱う業務は、システム開発、BPOが目立ち、BPO分野では、コールセンター、データセンター、珍しいところでは契約書の電子化をセキュアな環境で扱うBPO施設なども最近新設されました。
このように、徳島は県全体に光ファイバーが敷設されていること、自然の豊かさなどから、働く側としてもちょうどよい環境といえましょう。
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